埼玉新聞

 

ロシア攻勢も目標達成遠く ウクライナ4州併合宣言から2年

  •  ロシアが併合を宣言したウクライナ南部ザポロジエ州メリトポリで、ロシア国旗が掲げられた集合住宅=9月29日(タス=共同)

     ロシアが併合を宣言したウクライナ南部ザポロジエ州メリトポリで、ロシア国旗が掲げられた集合住宅=9月29日(タス=共同)

  •  ロシアが併合を宣言したウクライナ南部ザポロジエ州メリトポリで、ロシア国旗が掲げられた集合住宅=9月29日(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシアが侵攻するウクライナ東部・南部4州の併合を一方的に宣言して30日で2年。プーチン大統領は占領の既成事実化を進めたが、実際は侵攻当初から目標としていた東部2州の全域制圧も達成していない状況だ。ウクライナ軍の越境攻撃を受け撃退に苦戦しながらも、東部での占領地拡大へ攻勢を強めている。

 プーチン氏は4州「再統合の日」と定めた30日に国営テレビで演説し、ウクライナのロシア系住民を迫害から守ったと侵攻を正当化。参戦する兵士を英雄とたたえ「目標を全て達成する」と強調した。マトビエンコ上院議長は4州の社会経済開発が計画通り2030年までに完了するとの見通しを示した。

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