埼玉新聞

 

ワースト1位を抜け出せ!カードすり替える詐欺増 狭山署が「戸別訪問隊」結成 合言葉で多くの被害防げる

  • 特殊詐欺被害を防ぐため署員へ訓示する高田雄治生活安全課長(右)=入間市春日町

 増加する特殊詐欺被害を抑止しようと狭山署は「戸別訪問隊」を結成し、入間市春日町内の広場で出発式を行った。

 同署によると管内では今年1月から10月15日までに特殊詐欺被害を37件認知。昨年同期比より4件減少しているものの10月は既に6件の被害が確認され、現在県下ワースト1位となっている。

 特にキャッシュカードを手渡したり、別のカードなどとすり替える手口が増えているという。このような状況から特殊詐欺被害防止に特化した戸別訪問隊を結成。過去の特殊詐欺被害発生状況を踏まえ、各月3日間を重点対策日に指定し、高齢者宅の戸別訪問や管内のスーパーマーケットなどでキャンペーンを行うこととした。

 出発式で同署の高田雄治生活安全課長から署員へ訓示が行われた後、署員は高齢者宅への戸別訪問に向かい、午後は管内の入間、狭山市内のスーパーでキャンペーンを実施し、特殊詐欺の現状や被害防止対策を指導した。

 高田課長は「現金を家族本人以外に渡さないことが鉄則。キャッシュカードも他人に渡さない。家族で合言葉を決めることでほとんどの被害は防げる」と呼び掛けていた。

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