埼玉新聞

 

男性死亡…18歳の車が突っ込む 直前まで時速100キロ超か 道路を逆走したことに気付き、スピードを上げる…一時停止を無視し衝突 飲酒運転だった18歳、自分で通報 逃げた同乗者の2人、警察に出頭

  • 【地図】川口市

    事故直前100キロ超えスピードで走行か=川口市

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 埼玉県川口市の市道交差点で29日、一方通行の道路を逆走した飲酒運転の乗用車が絡む死亡事故で、逆走した乗用車が事故直前に時速100キロ超で走行していたとみられることが30日、捜査関係者への取材で分かった。川口署は30日、逆走していた乗用車を運転していた同市の中国籍の男(18)を自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いでさいたま地検に送検した。

 川口署によると、男は29日午前5時40分ごろ、川口市仲町の市道交差点を蕨市方面から草加市方面へ一方通行道路を逆走し、一時停止の標識を無視して交差点に進入。同市の会社役員男性が運転する乗用車と衝突し、男性を死亡させた。

 捜査関係者によると、男は友人と飲酒した後に乗用車を運転。一方通行の道路に気付き、逆走の発覚を免れるためにスピードを出して運転した旨の供述をしているという。また、事故後に逃走した同乗者2人は30日までに同署に出頭した。同署で事情を聴いているという。

■「事故」男が自ら110番(以下、逮捕記事)

 29日午前5時40分ごろ、川口市仲町の市道交差点で、乗用車同士の衝突事故が発生し、同市南町1丁目、会社役員の男性(51)が搬送先の病院で死亡が確認された。川口署は、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、同市の中国籍の無職男(18)を現行犯逮捕した。

 男は「酒を飲み、一方通行を逆走して交通事故を起こした」と供述していることから、同署は容疑を自動車運転処罰法違反(危険運転致死)に切り替えて捜査する。

 署によると、男は蕨市方面から草加市方面へ一方通行道路を逆走し、一時停止標識を無視して交差点に進入。東京都北区方面からさいたま市緑区方面に進行していた男性の車と衝突した。

 男が「自動車同士の事故」と自ら110番。署員が駆け付け、男の呼気1リットル当たり0・15ミリグラムのアルコールが検出された。事故後、男の車に同乗していた2人が現場から逃走したという。
 

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