山梨県の長崎幸太郎知事は1日の県議会本会議で、来夏の富士山の通行料について「引き上げを視野に見直しをする。週末の混雑緩和を狙い(平日と徴収額に)差を設けることも研究する」と述べ、曜日によって異なる金額にすることも含めて検討する考えを示した。
長崎氏は具体的な引き上げ幅には触れなかった。山梨県の担当課によると、本年度の取り組みにかかった費用を精査し、静岡県や地元関係者の意見も参考に適正な額を模索するという。
山梨県は、登山者が夜通し登る「弾丸登山」や過剰な混雑を防ぐため、通行料2千円の徴収や5合目での通行規制ゲートを今夏初めて導入した。