埼玉新聞

 

無数の閃光、響く警報 不安な夜「もううんざり」

  •  イランからのミサイル飛来を警告するサイレンが鳴り響き、道路脇に避難する人たち=1日、イスラエル中部(AP=共同)

     イランからのミサイル飛来を警告するサイレンが鳴り響き、道路脇に避難する人たち=1日、イスラエル中部(AP=共同)

  •  イランからのミサイル飛来を警告するサイレンが鳴り響き、道路脇に避難する人たち=1日、イスラエル中部(AP=共同)

 【エルサレム共同】ミサイルの飛来を告げる警報が鳴り響き、夜空に無数の閃光が走った。イランが1日、イスラエルへの報復攻撃に踏み切った。聖地エルサレム上空にも飛来。「ドン、ドン、ドン」。イスラエル軍が上空で迎撃し、その振動が伝わってくる。「もううんざり」「反撃して」。不安な夜を過ごす市民らが口々に訴えた。

 「早く戦争を終えてほしい」。エルサレム旧市街の近くにある地下の駐車場に避難したネタ・ニランさん(24)が肩をすくめた。昨年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始から間もなく1年。前夜には軍によるレバノン地上侵攻が始まり「予備役として招集された友人もいる。まだ戦争が続いているなんて悲しい」と声を落とした。

 商都テルアビブ近郊に暮らすリバ・カッサンさん(80)は自宅のシェルターに逃げた。「民間人の犠牲を考えていない」とイランを非難し「イスラエルは、より激しく攻撃できる。早く反撃してほしい」と憤った。

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