しまむらが過去最高収益 夏物衣料が好調 高価格帯の商品拡充も奏功 インフルエンサーとのコラボ企画やフェアなど強化で客数も増加 下期には26店舗の出店を計画
2024/10/02/10:32
衣料品大手のしまむら(さいたま市大宮区)が9月30日に発表した2024年3~8月期の連結決算は、営業利益が前期比4・1%増の314億400万円、純利益が同5・5%増の221億円で過去最高を更新。従来の減益予想から一転して上振れした。
気温高による夏物衣料を中心に国内外の全事業で売上高が前年を上回り、過去最高の3305億9500円(同4・3%増)を記録した。
主力のしまむら事業の既存店売上は3・9%増。重点催事や各種フェア、インフルエンサーとのコラボレーション企画を強化し、客数は2・7%増加。自社開発ブランド(PB)や共同開発ブランド(JB)の高価格帯商品の拡充も奏功し、1点単価が2・6%上昇した。
売上高の4分の1に相当する販売管理費は4月の賃上げで人件費が7・9%増えたものの、おおむね計画通りに推移。パート社員の採用が進んだ店舗は作業の遅れが改善し売上アップにつながった。
上期(3~8月期)は東京都杉並区や板橋区など都市部を中心に国内15店舗を出店。下期(9~2月期)では26店舗を計画している。
25年2月期の連結業績予想は従来予想を据え置いた。