埼玉新聞

 

<高校サッカー>埼玉大会・準決勝、立教新座―浦和南の見どころ 攻撃力の立教新座、堅い守備の浦和南

  • 広い視野と判断力で攻撃のかじを取る立教新座のMF高松

  • 準々決勝で2得点と決定力が光る浦和南のMF大里

  • 準々決勝以降の組み合わせ

 サッカーの第100回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は7日に準決勝を行い、立教新座―浦和南、西武台―武南が対戦する(無観客のため、会場と試合時間は非公開)。14日に行われる決勝の切符を懸け、熱戦が期待される両カードの見どころを探った。

■幅使った攻撃が鍵、立教新座/強固なライン誇示、浦和南

 第43回大会以来57年ぶりに4強入りした立教新座(当時立教)と、公立校で唯一ベスト4入りし、3年ぶりの全国選手権を目指す浦和南の顔合わせ。

 浦和南はここまで無失点と堅い守備が光る。坪井、戸部の両CBを中心に統率が取れたコンパクトなラインを形成し、相手から攻撃の手数を奪いたい。素早いプレスから高い位置でボールを奪った際のカウンターは得点への道筋となる。

 浦和東戦で4得点と、攻撃陣の状態は上向いている。うち2点はFW立沢とMF大里のミドルシュートがさく裂した。前が空いたら遠めの位置からでもゴールを狙う積極的な姿勢が浸透。序盤はロングボールを使いながら試合を組み立て、ペースを握りたい。

 初の決勝を目指す立教新座は3試合で10得点の攻撃力が躍進の源。今大会では8選手が得点を記録するなど、個々のゴールへの意識は高い。ピッチを広く使った攻撃で、強固な浦和南のDFラインを崩せるかが鍵となる。

 かじ取り役はトップ下の高松。状況判断にたけたパスを配球し、攻撃の起点となる。MFの大塚、戸祭がサイドから崩しにかかり、サイドバックの三浦らが連動した攻撃で先手を取り、初の決勝という新たな歴史の扉を開けるか。

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