【モスクワ共同】北方領土を事実上管轄するロシア極東サハリン州の複数のメディアは2日、名古屋市在住の日本人男性が北方領土・国後島を観光で訪れ、地元当局から行政罰の罰金を科されたと報じた。日本政府は、ロシアのビザを取得した北方領土訪問はロシアの管轄権を認めることにつながるとして日本人に渡航自粛を求めている。
報道によると、男性はロシア当局から北方領土への7月の入域許可を取得していたが、実際に入域したのは9月で「形式的な罰金」を科された。男性は国後島で中心集落の古釜布(ロシア名ユジノクリーリスク)のホテルに宿泊し、郷土博物館などを散策したという。