埼玉新聞

 

【マンガで習ッチャオ#19】巻き貝を磨いて真珠層を観察 長谷川町子記念館で体験

  •  貝磨き体験(漫画・チャーミングじろうちゃん)

     貝磨き体験(漫画・チャーミングじろうちゃん)

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 ユニークな習い事や、憧れの仕事について学べる学校などを体験取材して、記事と漫画で紹介します。芸人兼漫画家のチャーミングじろうちゃんと一緒に習ッチャオ!

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 東京都世田谷区にある「長谷川町子記念館」で開かれたワークショップ「サザエさんのお友達?巻き貝を磨いてピカピカの真珠層を観察!」に参加しました。講師は魚食普及推進センターの早武忠利さんです。

 貝類には、貝殻の内側に光り輝く「真珠層」を持つ仲間がいます。アワビやヤコウガイの真珠層は、古くから螺鈿細工に用いられてきました。この日は直径3センチほどの巻き貝、ダンベイキサゴを紙やすりで磨きました。

 聞き慣れない貝ですが、千葉県の九十九里浜周辺で採れ、首都圏のスーパーや市場で生きたものが、九十九里の海近くで冷凍品が買えることがあるそうです。中身を食べてきれいに洗った貝を使いましょう。

 チャーミングじろうちゃんは必死に磨きましたが、殻が硬くてどれだけ時間がかかるのか途方に暮れてしまいました。すると、事前に酢に漬けて白っぽくなった貝殻が配られました。貝殻は炭酸カルシウムでできているので、酢に溶けて軟らかくなります。

 早武さんは「大気中に増えた二酸化炭素(CO2)が海に溶け込む海洋酸性化で、貝殻がもろくなるのと同じ原理です。貝にとっては大ごとです」と説明します。

 新たに配られた貝を磨くと、みるみるきれいな真珠層が現れ、参加者から歓声が上がりました。じろうちゃんも「娘と一緒に食べてみたい」と興味を持った様子。あまり食べられてこなかった未利用魚の消費促進のために活動する早武さんは、ダンベイキサゴのファンが増えて喜びました。

 【メモ】長谷川町子記念館は不定期でワークショップを開催している。問い合わせは長谷川町子美術館、電話03(3701)8766。

 【チャーミングじろうちゃん】 1977年福岡県生まれ。お笑い芸人兼漫画家。電子書籍で「本当にあった芸人生活」(ぶんか社)、「じろう、母乳出ちゃいそうです。~お笑い芸人育児日記~」(同)が発売中。

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