埼玉新聞

 

<新型コロナ>40代男性が死亡…埼玉3人感染、重症者は13人 4割弱が「生活苦しくなった」

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは8日、新型コロナウイルスに感染していた40代男性1人が死亡、新たに3人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が1人、さいたま市2人、川口市0人、川越市0人、越谷市0人。

 これまでに確認された感染者は11万5651人(チャーター便帰国者含む)、死者は1048人(8日午後6時現在)。

 8日午後9時時点の重症者は13人、感染者の入院は47人、宿泊療養11人、自宅療養17人。退院・療養終了は11万4521人。

 さいたま市によると、感染が判明したのは20代の男女2人。

 川口市によると、入院中だった40代男性が2日に死亡した。

■県政世論調査「生活苦しい」4割弱

 県が実施した県政世論調査の中間結果の速報値で、回答者の38・7%が昨年と比べて暮らし向きが「苦しくなった」と答え、そのうち「新型コロナウイルスの影響による収入減や支出増」を理由に挙げた人は38・9%で2番目に多かった。

 昨年と比べた暮らし向きは「変わらない」が53・1%(前年度比1・8ポイント増)で、「楽になった」が5・9%(同比0・2ポイント増)。「苦しくなった」と答えた人の理由の1位は「賃金など収入が増えない、または減った」(51・0%)だった。「税金や保険料などの支払いが増えた」が3番目に多く、29・5%。

 「生活全体の満足度」では「満足」が前年度比0・7ポイント減の51・0%、「不満」が同比0・1ポイント減の42・9%となり、7年連続で満足が不満を上回った。

 一方、新型コロナに関して「あまり不安を感じていない」と「まったく不安を感じていない」を合わせた割合が前年度(8・0%)の約2倍の16・4%に上った。県民広聴課は「改善はみられるが、大きな変化はない。今後政策の参考にする」と話した。

 県政への要望では、「新型コロナウイルス感染症対策を進める」が26・8%(前年度比10・5ポイント減)で最も多く、「災害から県民を守る」「医療サービス体制を整備する」が続いた。

 調査は7月9~30日、県内在住の18歳以上の5千人に行われ、郵送、インターネットで2767人から回収し、回収率は55・3%だった。中間結果は9月に発表され、最終的な結果は11月下旬公表予定。

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