北朝鮮との連絡事務所開設に反対 拉致家族会、首相に伝達
2024/10/04/20:45
北朝鮮による拉致問題を考える集会が4日、東京都内で開かれた。拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で、家族会代表の横田拓也さん(56)は、石破茂首相が自民党総裁選で訴えた東京、平壌の連絡事務所開設について「北朝鮮のたくらむ時間稼ぎや幕引きに加担することを意味する」と述べ、反対の意向を石破首相に伝えたと明らかにした。
集会は支援団体「救う会」が主催。拓也さんは2日に石破首相から電話があったと明かし、首相就任の祝意を伝えたとした上で、連絡事務所開設について「家族会としては賛成していないと伝えた」と語った。
集会にはめぐみさんの母早紀江さん(88)と、拓也さんの双子の弟哲也さん(56)も参加した。
5日はめぐみさんの60歳の誕生日で、拓也さんは「とても信じられない」。哲也さんは「帰国を実現させる責任は日本政府にある。今のやり方で本当に良いのか。(北朝鮮から)反応がないなら、あらゆる手段を尽くしてほしい」と訴えた。早紀江さんは石破首相に対し「力いっぱいに頑張っていただきたい」と述べた。