埼玉新聞

 

ラーメン日高屋のルーツ閉店へ…グループ1号店の「来来軒大宮南銀座店」 埼玉県民の日、46年の歴史に幕

  • 14日で46年間の営業に幕を下ろす来来軒大宮南銀座店=11日午後、さいたま市大宮区

 ラーメン店「日高屋」を運営するハイデイ日高(さいたま市大宮区)は14日、グループ1号店に当たる大宮区の中華料理店「来来軒大宮南銀座店」を閉店する。店舗の老朽化に加え、新型コロナの感染拡大に伴う外食需要の低迷が要因。14日の営業は午後5時までで、半世紀近く続いた歴史に幕を下ろす。

 来来軒大宮南銀座店は1975年3月開店の直営店で、大宮駅東口から近い繁華街「大宮南銀座地区」にある。駅前の繁華街を軸に出店するグループの礎を築き、現在の主力業態「日高屋」のルーツにもなったシンボル的な店舗。15日以降の直営店舗数は447店になる。

 同社によると、最近は新型コロナで外食需要が縮小。その影響で来店客数が減り、売り上げも低迷。店舗建物の老朽化もあり閉店を決めたという。

 最後の営業となる14日は「県民の日」だが、日程を特別に意識したわけではないという。開店以来、利用した多くの来店客や地域への感謝を示しながら、「引き続き県民から愛されるような企業経営に努めていきたい」としている。

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