元日の能登半島地震や9月の豪雨の影響で休講していた石川県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)が7日、約9カ月ぶりに授業を再開した。当初は10月1日に再開予定だったが、大雨の影響で再び延期していた。
小森邦博所長は授業再開に先立つ式典で「(地震発生後の)約280日という時間を埋めて、自然と手が動くくらい仕事としっかり向き合えるようになってほしい。自分の選んだ道を真っすぐに進んでほしい」とあいさつした。
研修所は、重要無形文化財保持者(人間国宝)らが講師を務め、輪島塗の専門技術を学ぶことができる。地震で多くの生徒が市を離れたことや建物の亀裂、断水などにより休講していた。