【モスクワ共同】中央アジアのカザフスタンで6日、原発建設の是非を問う国民投票が行われ、中央選挙管理委員会は7日、賛成が約71%だったとの暫定開票結果を発表した。投票率は63・66%で半数を上回り、国民投票は成立した。ソ連時代に核実験が繰り返された同国で原発が建設される方向になった。
カザフスタンではソ連時代の1973年からカスピ海沿岸のシェフチェンコ(現アクタウ)で原発が稼働していたが、99年に閉鎖され原発はゼロになった。49~89年に北東部のセミパラチンスク核実験場で450回以上の核実験が行われ、多数の国民が放射性物質で健康被害を受けた。