【カイロ共同】6日投票された北アフリカ・チュニジアの大統領選で、選挙管理委員会は7日、現職カイス・サイード大統領(66)が約9割の得票を獲得し、再選を果たしたと発表した。任期は5年。野党有力者らを相次ぎ拘束し、大統領の権限拡大などを進めた強権路線が続くことになる。
投票率は28・8%で、サイード氏が初当選した2019年の前回選決選投票の55%から大幅に低下した。他に2人が立候補したが、有力な対抗馬は排除され、再選は確実だとみられていた。多くの野党は「いかさまだ」と訴え選挙をボイコットし、論戦は低調だった。