学校の情報共有不足を批判、札幌 調査検討委がいじめ報告書公表
2024/10/08/11:21
札幌市立小学校に通っていた当時小学3年の男子児童が2021年に顔見知りの男子中学生から性的ないじめを受けた問題で、調査検討委員会は8日、報告書を公表した。小学校は保護者からの連絡で問題を把握しながら、関係者間で情報が共有されなかったなどとして「情報の管理がずさんで、適切な対応とは言いがたい」と批判した。
札幌市教育委員会は記者会見で「組織的対応が不足していたことや、被害児童家族に不安な思いと心配をかけたことを深くおわびする」と謝罪した。
小学校は性被害の問題と把握しながら、対応が教頭のみの判断で行われていて、委員会は「校長が事案の重大性と緊急性を理解していたか疑問」と断じた。