経団連の十倉雅和会長は8日、札幌市で記者会見し、次世代半導体の量産を目指すラピダスへの支援を巡り「企業が投資しやすいように政府が与信や保証を与えるなど、いろいろ考える段階だ」と述べた。経済安全保障の観点から「重要性が高い」と強調した。
ラピダスは米IBMから技術供与を受け、回路線幅が2ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の半導体の開発を進めている。北海道千歳市に工場を建設中で、2027年開始予定の量産に向けては総額5兆円の投資が必要とされる。十倉氏は「ハードルは高く、挑戦的なスケジュールだと思うが、革新的な方法で取り組んでおり、期待している」と話した。