イオンが9日発表した2024年8月中間連結決算は、純利益が前年同期比76・5%減の54億円だった。総合スーパー事業の営業損益が82億円の赤字(前年同期は35億円の黒字)となり、業績全体の足を引っ張った。前年同期が税会計の効果で大幅増益だったことも影響した。
総合スーパー事業は、食品を中心に値下げや増量を実施したことで客数は増えたが、人件費や設備費の増加を補えなかった。東京都内で記者会見した吉田昭夫社長は「下期はさらに明確に価格戦略を打ち出していきたい」と述べ、消費者に広がる節約志向への対応を強化する考えを表明した。