埼玉新聞

 

大惨事…携帯が鳴った男性、1千万円を失う 突然ビデオ通話になり、相手は警官…じつは詐欺師 警察手帳を出し、男性のフルネーム・住所を言ったので信じてしまう 1千万円を振り込んでから異変、音信不通に

  • 【地図】さいたま市中央区

    特殊詐欺、51歳男性が1千万円被害=さいたま市中央区

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 埼玉県警上尾署は9日、さいたま市中央区の男性会社役員(51)が現金1千万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、8日午後3時10分ごろ、男性の携帯電話に警察官を名乗る男から「資金洗浄の捜査をしており主犯格を逮捕した」「犯人があなた名義の銀行のキャッシュカードを持っていたため、あなたが詐欺グループに関与している疑いがかけられている」と電話があった。その後、他県警の警察官を名乗る男に電話が交代し、交流サイト(SNS)でつながり、ビデオ通話で警察手帳のようなものを見せられたため、信じた男性は同日午後5時50分ごろ、犯人側が管理する口座に現金1千万円を振り込んだ。

 男性はやり取りの中で犯人側から「お金のチェックが済んだら手数料とともに返す」という説明をされていたという。男性が犯人側からさらに1千万円を振り込むように依頼された際、このことを確認すると、犯人側は「上司に相談します」と答えたが、その
後、連絡がつかなくなったため、110番した。

 男性は犯人側にフルネームと実家の住所を言われた上に「警察手帳を見せられて信じてしまった」と話しているという。署は特殊詐欺事件として捜査している。
 

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