ファーストリテイリングが10日発表した2024年8月期連結決算は、売上高に当たる売上収益が前期比12・2%増の3兆1038億円と過去最高を更新し、3兆円の大台を初めて超えた。主力のカジュアル衣料品店「ユニクロ」の知名度が世界的に向上し、海外事業が好調だった。
純利益も過去最高で、25・6%増の3719億円となった。柳井正会長兼社長は記者会見で「真のグローバルブランドを目指す。欧州、北米でナンバーワンになりたい」と述べた。
欧州は地元客に加え、世界各国から訪れた観光客への販売が増えた。北米ではスポーツに適した高機能のウエアなどニーズを捉えた商品が業績を押し上げた。