埼玉新聞

 

不自然な車が…異変感じた男性、声掛けると運転手は「行方不明者」だった 通報し保護「なかなかできぬ」

  • 感謝状を受けた小久保祥孝さん(右)と、石山隆署長=秩父署(同署提供)

 行方不明者の発見に貢献したとして、秩父署は、秩父市の会社員小久保祥孝さん(38)に感謝状を贈呈した。

 小久保さんは10月5日午後10時半ごろ、自動車で県道11号の定峰川付近を走行中、道路上で立ち往生している車両を発見。車両に駆け寄って声を掛けたところ、運転していた東京都福生市の80代男性が「道に迷った」などと話したことから、警察に通報し、警察官が到着するまで男性の安全を確保した。

 同署によると、男性は同日に都内の家族から行方不明者の捜索願いが出ていた。小久保さんは「通勤で毎日通る道に、他県ナンバーの車が不自然に止まっていたため、迷わず声を掛けた」と説明。感謝状を受け取り、「こんな賞がもらえて光栄」と話した。

 石山隆署長は「声を掛けづらい状況だったと思うが、積極的な行動が行方不明者の早期発見と保護につながった。なかなかまねできることではない」とたたえた。

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