埼玉新聞

 

性暴力救済センター、存続危機 「被害者に中長期支援を」

  •  大阪市で記者会見する「性暴力救援センター・大阪SACHICO」の久保田康愛理事長(左)=11日午後

     大阪市で記者会見する「性暴力救援センター・大阪SACHICO」の久保田康愛理事長(左)=11日午後

  •  大阪市で記者会見する「性暴力救援センター・大阪SACHICO」の久保田康愛理事長(左)=11日午後

 大阪府松原市の阪南中央病院にある「性暴力救援センター・大阪SACHICO(サチコ)」は11日、大阪市内で記者会見を開き、医師不足などから存続の危機にあると訴えた。運営するNPO法人の久保田康愛理事長は「相談があっても診察できない被害者が増えている」とし、中長期の支援ができる移転先病院の確保を府に求めた。

 サチコは、性暴力被害者のため全国に設置されている「ワンストップ支援センター」の一つで、全国に先駆けて2010年に開設。24時間体制で支援を行い、今年3月までに約5万2千件の電話相談が寄せられた。

 しかし、医師不足などで緊急避妊を含む診療継続が困難に。来年3月までの退去を求められた。

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