埼玉新聞

 

毛呂山町長選、現職・井上健次氏が3選 小中一貫教育の推進、川角駅の周辺整備など掲げ支持集める

  • 当選を決め支持者らと万歳する井上健次氏(前列中央)=21日午後10時20分、毛呂山町岩井西の選挙事務所

 統一地方選の後半戦は21日、県内で2市1町の首長選と20市10町の議員選の投開票が行われ、即日開票された。首長選はいずれも現職と新人が一騎打ちで争い、行田市長選は前市議で新人の石井直彦氏(75)が、4期目を目指した現職の工藤正司氏(68)を破り初当選を果たした。北本市長選も前市議で新人の三宮幸雄氏(68)が、再選を目指した現職の現王園孝昭氏(72)に競り勝ち初当選。毛呂山町長選は、現職の井上健次氏(60)が元県職員で新人の下田俊哉氏(65)を破り3選を果たした。20市議選は総定数474に578人、10町議選は総定数133に151人が立候補。30市町議選の投票率は前回(43・84%)を下回る41・11%で過去最低を更新した。

 毛呂山町長選は、いずれも無所属で現職の井上健次氏(60)=自民、公明推薦=が、元県職員の新人の下田俊哉氏(65)を破り、3選を果たした。

 前回は、保守系の分裂選挙となり、票の行方が注目された。今回は、人口が減る町の現状に対する両氏の政策が焦点になった。

 井上氏は、東部地域への企業誘致の実現や中学校大規模工事など、2期8年の実績を強調。3期目は小中一貫教育の推進、東武越生線川角駅周辺整備などによる「日本一優しい町」を掲げ、現職の強みを生かし支持を集めた。

 下田氏は、企業誘致による町財政の再建、小中学校給食費の半額化による子育て支援の充実などを訴えたが、及ばなかった。

ツイート シェア シェア