<高校サッカー>優勝候補筆頭は昌平 西武台、正智深谷も頂点狙う 全国選手権埼玉大会の決勝トーナメント、あす13日に開幕 大会の行方を展望、注目は
サッカーの第103回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は13日、54校による決勝トーナメントが開幕する。決勝は11月17日(午後2時5分)に埼玉スタジアムで行われ、優勝校が全国高校選手権(12月28日~来年1月13日)に出場する。U-18(18歳以下)プレミアリーグ東地区の昌平は26日の3回戦から、同プリンスリーグ関東2部の西武台は20日の2回戦から登場する。今夏の全国高校総体を制した昌平を軸に、1枚の代表切符を争う大会の行方を展望する。
今夏の全国高校総体を制した昌平が今大会の優勝候補筆頭。県高校総体で準優勝の西武台、関東高校県予選を制した正智深谷も頂点を見据える。
■昌平―正智深谷ゾーン
昌平はU-18(18歳以下)日本代表のMF大谷、U-17日本代表のMF長、GK佐々木と各ポジションにタレントがそろう。第17節を終えたプレミアリーグでは5位につけるなど個々の技量の高さと選手層の厚さは頭一つ抜けている。
全国高校総体では全6試合で複数得点を挙げて優勝するなど高い得点力が魅力。ポストプレーが抜群で計4ゴールのFW鄭志錫が中央から相手の脅威になる。ボランチの大谷は巧みなパスで長、山口らが構える両サイドからの攻撃を仕掛ける。
8年ぶりの全国出場を狙う正智深谷は県S1リーグで3位と仕上がりは良好。DF鹿倉の精度の高いキックに加え、MFの白岩と赤川ら速さのある攻撃陣が鍵を握る。S1リーグで首位の聖望学園は1回戦から国際学院との実力校同士の対戦となった。
■浦和学院―西武台ゾーン
西武台はカウンターサッカーを武器に3年ぶりの栄冠を見据える。プリンスリーグ関東2部では9位と苦しむが、強豪校との対戦で全員で守る意識が浸透した。主将のDF谷口が守備陣の統率を図り、堅い守備から速攻を展開する。
攻撃の要はFW竹内。相手守備陣の背後への抜け出しや仲間との連係プレーはチーム屈指。CFで培ったゴールへの嗅覚に加えて献身的な守備を身に着け、チームを勝利に導く。大舞台に強いFW鈴木洸にも注目だ。
初優勝を狙う浦和学院は豊富な運動量で攻撃的なサッカーを貫く。DF御武内を中心にボールを支配し、FW佐藤大、平昭らが得点を奪う。前回準優勝の浦和南、2月の県高校新人を制した武南、4月の関東高校県予選準優勝の成徳大深谷も名を連ね、好試合に期待だ。