埼玉新聞

 

人気でバス混雑、乗れない人も バスケB1初昇格の越谷アルファーズ、ホーム開幕戦で盛り上がり過去最高 敗れるも地元大声援 ファン詰めかけ、課題解決へ「タクシーにも乗れない」

  • 越谷―琉球 第2クオーター、越谷の松山(右)がドリブルで切り込む=12日、越谷市立総合体育館

    越谷―琉球 第2クオーター、越谷の松山(右)がドリブルで切り込む=12日、越谷市立総合体育館

  • ホーム開幕戦に駆け付け、熱いエールを送る越谷のブースターたち=12日午後、越谷市増林の市立総合体育館

    ホーム開幕戦に駆け付け、熱いエールを送る越谷のブースターたち=12日午後、越谷市増林の市立総合体育館

  • 越谷―琉球 第2クオーター、越谷の松山(右)がドリブルで切り込む=12日、越谷市立総合体育館
  • ホーム開幕戦に駆け付け、熱いエールを送る越谷のブースターたち=12日午後、越谷市増林の市立総合体育館

 バスケットボールBリーグでB1(1部)に初昇格した越谷アルファーズは12日、越谷市立総合体育館でホーム開幕戦に挑み、琉球に65―87で敗れた。会場には4089人の観客が駆け付け初のB1開催に熱い声援を送った。

 越谷は松山らガード陣がドリブルで切り込み、ソット、ソアレスらインサイドの選手にパスをつなぐプレーを多用して攻撃を組み立てた。ソアレスが22得点を決めるなど気を吐いたが、琉球の技術の高いバスケットに圧倒された。

 安斎ヘッドコーチは「たくさんのファンに来てもらったがレベルの差を見せつけられた。もっとチーム全員で成長しなければいけない」と悲願のB1、1勝目に向けて気を引き締め直した。

■盛り上がりは過去最高「バス増便しないと」

 プロバスケットボールB1の越谷は12日、越谷市増林の市立総合体育館で、ホーム開幕を迎えた。昇格した越谷のファンにとって待ちに待った地元開幕。4089人の観客が選手に大声援を送った。

 試合は琉球に敗れたものの、ファンは初めてのB1の試合に興奮した。同市の田島晴美さん(58)は女性の友人2人と一緒に応援。「熱い試合、選手はみんな頑張っていた。地元にプロのチームがあることはうれしい。これからもみんなで盛り上げていきたい」と笑顔で話した。

 8年以上のファンという吉川市の浅野友理奈さん(25)は「盛り上がりは過去最高。連敗はもどかしいけれど、これからもアルファーズらしく戦ってほしい。勝てると信じている」と興奮気味に話した。

 会場内では応援グッズ「ネギばんばん」を販売するブースなどがにぎわった。福田晃市長は試合に先立ち「一戦一戦厳しい戦い。アグレッシブなプレーで戦ってほしい。(市は)新しいアリーナでプレーできるよう頑張りたい」とあいさつし、選手を激励した。

 一方、交通アクセスに課題が残った。試合会場は最寄りの東武スカイツリーライン越谷駅から3キロ以上離れた場所に位置し、駅から会場に向かうバスが混雑していた。

 利用した市内の40代女性は「(バスは)いっぱいで途中のバス停からは乗れない。増便しないと市民が利用できない」と苦言を呈した。琉球のファンでB1の他の試合にも訪れるという都内に住む宮里夢乃さん(31)と門脇大樹さん(33)は「バスにもタクシーにも乗れない。越谷は今回初めてですが、交通アクセスは課題」と話した。
 

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