埼玉新聞

 

ただただ怖い…あきれた女、自分が住む集合住宅を燃やそうとしたか 他の住人男女ら恐怖 5階の通路、2日連続で炎上 特定された女は無職26歳

  • 団地で再び不審火 9月から相次ぐ=さいたま市西区

    不審火が発生した県営大宮中釘団地=12日午後、さいたま市西区中釘(画像の一部を加工しています)

  • 【地図】さいたま市西区

    県営大宮中釘団地があるさいたま市西区

  • 団地で再び不審火 9月から相次ぐ=さいたま市西区
  • 【地図】さいたま市西区

 埼玉県警大宮西署は13日、現住建造物等放火未遂の疑いで、さいたま市西区中釘、無職の女(26)を逮捕した。

 逮捕容疑は11日午後10時45分ごろ、自身が居住する県営大宮中釘団地の5階共用通路に置かれた宅食サービスの配送容器(発泡スチロール箱)に火を付け、集合住宅を焼損しようとした疑い。近隣住民が火が出ているのを発見し、119番した。約15分後に消し止められた。けが人はいなかった。

 同署によると、関係者への聴取や実況見分で女を特定。女は「間違いない」と自認しており、同署で動機などを調べている。

 同じ5階通路で9月24日にタイヤカバー、10日に宅食サービスの配送容器などが燃える不審火が相次いでおり、同署で関連を含めて捜査を進めている。

■11日は保冷剤など燃える(以下、逮捕前記事)

 11日午後10時55分ごろ、さいたま市西区中釘の県営大宮中釘団地内で、火が出ているのを住民の40代女性が発見し、119番した。発泡スチロールの箱などを焼失した。けが人はいなかった。同団地では火災が相次いでおり、大宮西署は不審火の可能性もあるとみて関連を調べている。

 同署によると、現場は6階建て同団地の5階。通路の1カ所に置かれた発泡スチロール製の箱が一つ、宅配用のプラスチック製の箱が一つ、保冷剤一つが燃え、壁の一部が焦げた。

 同団地内では9月24日、タイヤカバーが燃える不審火が発生している。今月10日には同じ5階で、発泡スチロール製の箱など四つが焼失する不審火が起きていた。

■住人女性「ただただ怖い」

 大宮中釘団地に住む70代女性は火災直後、消防士から玄関前に置いてある段ボール箱などを室内にしまうように促されたという。「ただただ怖い。早く原因が分かってほしい」と話した。

■10日も燃えて壁が焦げる

 10日午後6時55分ごろ、さいたま市西区中釘の集合住宅内で、火が出ているのを住民の50代男性が発見し、119番した。けが人はいなかった。箱など四つが燃えており、大宮西署は不審火の可能性もあるとみて調べている。

 同署によると、現場は6階建て県営大宮中釘団地の5階。通路の1カ所に置かれた発泡スチロール製の箱が三つ、宅配用のプラスチック製の箱が一つ燃え、壁面が横40センチ、縦70センチにわたり焦げた。

 同団地の敷地内では9月24日、タイヤカバーが燃える不審火が発生していた。署は関連を含め、今回の火災の出火原因を捜査している。
 

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