埼玉新聞

 

ノーベル賞に米大教授3氏 経済学、国家間の格差研究

  •  ノーベル経済学賞を(スクリーン左から)ダロン・アセモグル氏、サイモン・ジョンソン氏、ジェームズ・ロビンソン氏に授与すると発表した記者会見=14日、スウェーデン・ストックホルム(TT通信提供・AP=共同)

     ノーベル経済学賞を(スクリーン左から)ダロン・アセモグル氏、サイモン・ジョンソン氏、ジェームズ・ロビンソン氏に授与すると発表した記者会見=14日、スウェーデン・ストックホルム(TT通信提供・AP=共同)

  •  ノーベル経済学賞を(スクリーン左から)ダロン・アセモグル氏、サイモン・ジョンソン氏、ジェームズ・ロビンソン氏に授与すると発表した記者会見=14日、スウェーデン・ストックホルム(TT通信提供・AP=共同)

 【ストックホルム共同】スウェーデンの王立科学アカデミーは14日、2024年のノーベル経済学賞を、米マサチューセッツ工科大(MIT)のダロン・アセモグル教授(57)ら米大学の教授3氏に授与すると発表した。欧州による植民地化の研究を通じ、社会制度の違いが国家の繁栄に影響を与えることを解明した研究の成果を評価した。

 アセモグル氏らは国家間で格差が広がる背景に、政治や経済といった社会制度の違いがあると実証。国家の繁栄には民主主義的な制度が重要だとし、法の支配が乏しく、国民を搾取するような制度を持つ社会の成長は長続きしないことを裏付けた。

 アセモグル氏は、発表会場からのオンラインインタビューで、権威主義国家である中国の発展について見解を問われ「中国は人工知能(AI)などの分野に多くの資源を投入しているが、長期的で持続可能な成長を達成する上では問題がある」と強調した。

 他の2人はMITのサイモン・ジョンソン教授(61)と米シカゴ大のジェームズ・ロビンソン教授。

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