上尾市長選、現職の畠山稔氏が再選 自民と公明上尾支部が推薦した新人破る 幅広い層が支持
2021/11/29/00:00
任期満了に伴う上尾市長選は28日投開票され、無所属で現職の畠山稔氏(72)が無所属で新人の元市議深山孝氏(65)=自民推薦=を破り再選を果たした。新人2人が立候補した上尾市議補選(欠員1)も投開票された。
畠山氏は2017年、ごみ処理施設業務を巡る贈収賄事件で当時の市長と議長が逮捕され、辞職したのに伴う出直し選挙で「公正な政治、公平な行政で市政を立て直す」と訴え初当選。市長等政治倫理条例の制定、市職員倫理条例の制定などのコンプライアンス対策に取り組んできた。
選挙戦では新型コロナワクチンの接種率の高さや上尾道路沿いの物流施設誘致などをアピール。子ども医療費助成制度の拡充や老朽化した公共施設の再整備、透明でクリーンな市政の実現を公約として掲げた。今回は政党からの推薦を受けず無所属市民派で活動し、幅広い層からの支持を得た。
市議を5期18年務めた深山氏は、自民と公明上尾支部からの推薦を受け、国や県とのつながりを強調。現市政への批判票の取り込みも図ったが、知名度不足が響いた。
当日有権者数は19万1651人(男9万4342人、女9万7309人)。投票者数は5万9788人(男2万9650人、女3万138人)、投票率は31・20%(男31・43%、女30・97%)で、前回より3・99ポイント下がった。
■畠山稔氏
【略歴】(1)市長(2)県議(3)千葉工大(4)岩手県(5)向山
【公約】(1)子育て世代が頑張れるまち(2)市内産業が発展しにぎわいのあるまち(3)市民の命が守られ災害に強いまち