埼玉新聞

 

川内優輝、「目標」と「夢」の違い語る 「努力は裏切らない」と言うが、成果出ないときも…そんなときは

  • 児童に向けて講演する川内優輝選手=16日午後、鴻巣市立大芦小学校

 国内外で活躍するアスリートやパラアスリートが夢を持つことや努力することの大切さを伝える「夢と豊かな心をはぐくむ講演会」(埼玉県教委、鴻巣市立大芦小学校主催)が、同小学校(橋本浩校長、児童数110人)で行われた。あいおいニッセイ同和損保所属のマラソンランナー川内優輝選手が登壇し、児童に向けて成果の出る努力について講演した。

 川内選手は、これまでに出場したマラソン大会や自身が行っている独自の練習法などを事例に挙げ、「『努力は裏切らない』と言われるが、やみくもな努力や苦しいだけの努力では成果が出ない。努力の方向性を知ることが大事。そのためにはスポーツだけでなく勉強もして知識を得ること。異なる意見を比べる姿勢や、常識にとらわれないことも必要だ」と述べた。

 目標と夢の違いについても説明し、「目標とは、できる可能性が高く、かなえるための具体的な計画があるもの。小さな目標を積み重ねていくことで夢の実現につながっていく」と語った。

 同講演会は県の「夢と豊かな心をはぐくむ講演会事業」で、あいおいニッセイ同和損保が学校へアスリートを派遣。本年度は県内の小中高校で10回の講演会が行われる予定。

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