埼玉新聞

 

5人死亡、息を引き取った親族ら…あの日一瞬で気絶した13歳、今は原爆被団協の名誉会長に 数日前に会ったばかりの伯母も死亡、遺体を焼いて大声で泣いた記憶

  • 講演で核廃絶への思いを訴える田中熙巳さん(右)と被爆者の高橋溥さんと木内恭子さん=16日午後、さいたま市浦和区の県立浦和高校

    講演で核廃絶への思いを訴える田中熙巳さん(右)と被爆者の高橋溥さんと木内恭子さん=16日午後、さいたま市浦和区の県立浦和高校

  • 講演で核廃絶への思いを訴える田中熙巳さん(右)と被爆者の高橋溥さんと木内恭子さん=16日午後、さいたま市浦和区の県立浦和高校

 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)代表委員で、県原爆被害者協議会(しらさぎ会)名誉会長の田中熙巳さん(92)=新座市=が16日、さいたま市浦和区の県立浦和高校で講演した。被団協のノーベル平和賞の授与決定後、田中さんが講演するのは初めて。2年生約350人を前に壮絶な被爆体験を語った田中さんは「一発で何十万人と殺せる核兵器を絶対に使わせないことは、若い人の未来の問題」と強調し、「日本政府は核兵器禁止条約に署名をしてくれない。各国が共存するために日本政府は全力で努力すべき」と力を込めた。

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