川口市内で最も人気ある「カレーせいろ」を提供する店を投票で選ぶ「川口カレーせいろ（KCS）総選挙」（川口カレーせいろ研究会主催）の結果が発表され、同市蓮沼の「お蕎麦（そば）や杉うら」が最高賞となるグランプリに選ばれた。

　カレーのつけ汁にうどんやそばをつけて食べる「カレーせいろ」の魅力を市内外に発信し、地域や地元のお店を盛り上げようと初めて行われた投票。今年8月の1カ月間、市内のそば・うどん店など50店が参加し、延べ5064人が投票に参加した。

　1439票を集め、グランプリに選ばれた「お蕎麦や杉うら」が提供する「特盛カレー汁せいろ」（税込み1500円）は、たっぷり熱々のつけ汁で、2人前のせいろそばを楽しめる、ボリューム満点の一品。更科、石臼ひきブレンドのやや白い麺と、とろみのあるつけ汁は、かつおだしベースに広がるカレーの風味、うまみが強い県産「香り豚」やねぎなどの具が入り、広がる深い香りが強く食欲をかき立てる。

　店主の杉浦達雄さんは「先代の父親からの『お客さまにはおなかいっぱい、おいしいもので満足していただきたい』との思いを引き継いだ。カレーせいろは、特別にすごい技術や特長があるわけでもないが、真心を込め、手間をかけ、お客さまが喜ぶ顔を思い、お出ししている」と話し、謙遜しつつ受賞を喜んだ。

　研究会では今月26日、川口オートレース場で行われている川口市市産品フェア会場で授賞式とPR動画を公開する予定という。

　入賞店舗は以下の通り。グランプリ（1位）＝お蕎麦や杉うら（蓮沼）
▽2位＝そば処満留賀（末広）
▽3位＝そば処山葵（上青木西）