【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は22日、最新の世界金融安定報告を公表した。米欧の中央銀行は利下げを進めており、新興国市場も「底堅い」と指摘。「金融安定を巡るリスクは抑制されている」との見方を示した。ただ、金融緩和による株価などの高騰や、政府の債務増加が将来的な金融市場の不安定化につながる可能性があると懸念を示した。
報告では「進行中の軍事紛争や、新しく選出された政府の不透明な政策から生じる不確実性の高まり」にも懸念を表明した。米大統領選や、イスラエルなどの中東情勢が念頭にあるとみられる。