ジャパンディスプレイ(JDI)は23日、中国の安徽省蕪湖市で建設を目指していた次世代有機ELの工場について、蕪湖市との間で最終契約の締結に至らなかったと発表した。2025年3月期連結決算は11年連続の純損益赤字を見込んでおり、次世代有機ELは社運を懸けた事業だが、中国での量産計画は振り出しに戻った形だ。
中国の工場では、従来製品より明るく寿命が長い次世代有機EL「eLEAP(イーリープ)」を量産する計画だった。蕪湖市との契約の締結期限はこれまで2度延期し、今月末に設定されていた。蕪湖市での工場建設は引き続き検討するとしている。