埼玉新聞

 

異変を感じた弟、急いで通報するも…姉7千万円被害 「刑務所行きになる」という電話からすべてが始まる

  • 詐欺被害7千万円 80歳女性=川口市

 川口署は8日、川口市の無職女性(80)が現金約7千万円と電子マネー72万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、6月上旬から女性方に数回、警察官や民間会社社員を名乗る男らから「民間会社にあなたの情報が流れている」「あなたの名前で書類を作った」「手続きで不正が発覚したので、刑務所に行くことになる」「財産を預かる」「担当者を向かわせる」などと電話があった。

 女性は6月上旬から9月中旬までに、複数回にわたり自宅付近の公園で民間会社社員を名乗る男に現金計6900万円を手渡し、市内の商業施設にある現金自動預払機(ATM)で複数回、指定された口座に計135万円を振り込んだ。また、複数回にわたり、市内などのコンビニエンスストアで電子マネー計72万円分を購入し、カード番号を教えた。

 女性は9月中旬、男から「また電話します」と言われたのに連絡が来なくなり、教えられた番号に複数回電話したがつながらなかったため、11月29日に弟に相談。だまされたことに気付いて被害を届け出た。

 受け取りに来た男は毎回同じ人物で、30代とみられ、身長約175センチ。黒いスーツ姿で眼鏡を掛け、マスクを着けていた。

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