埼玉新聞

 

客にぎわう八日市、埼玉・熊谷の高城神社で 2年ぶり熊手商出店、威勢良い声 開運招福求める客にも変化が

  • 縁起物の熊手を買い求める参拝客でにぎわう「八日市」=8日午後、熊谷市宮町の高城神社

 熊谷市に年の瀬を告げる酉(とり)の市の「八日市(ようかまち)」が8日、熊谷市宮町の高城神社で行われた。新型コロナウイルスの影響で、昨年に続いて露店はなかったが、今年は2年ぶりに熊手商が出店。境内は縁起物の熊手を買い求める参拝客でにぎわい、売買が成立すると威勢の良い声が飛び交った。

 高城神社の酉の市は明治時代に始まり、かつて盛んだった染色業や絹産業の商売繁盛を祈願した。戦後は熊谷空襲からの復興など、さまざまな願いを込めながら現在まで継承されてきた。

 さいたま市の熊手商の男性(56)は「コロナの影響で開運招福を求める一般の人が増えた」と語った。熊谷市内から訪れた女性(72)は「来年は通常の生活に戻れれば」と話していた。

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