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【衆院選 終盤情勢】埼玉6区 立民大島が幅広く浸透

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 埼玉新聞社は24日、衆院選の埼玉県内16小選挙区の終盤情勢を分析した。(敬称略)

埼玉県内各選挙区の候補者はこちら

■埼玉6区の立候補者
 細谷美恵子 64☆維 新
 中根一幸  55 無 前(5)
 大島敦   67☆立 前(8)
 秋山もえ  48 共 新

 立民大島が自民支持層にも食い込み優勢。派閥裏金事件で自民非公認となった無所属中根は厳しい。

 今回は野党共闘で臨まなかった大島だが、日常の地道な活動が奏功し、幅広く浸透している。共産支持層の票は得られない半面、保守層にも食い込んで自民票を一定程度集め、足場を固めてきた。陣営は地元の北本市や中根の出身地である鴻巣市では、これまでと同様に自信を持つ。無党派層が多い大票田の上尾市でも、支持獲得に注力する。

 中根は派閥裏金事件に関与して自民の公認を得られず、逆風にさらされている。陣営では自民の県議や各市議が全面支援するが、党本部のテコ入れがなくなり、自民支持層の一部が離反。連立政権を組む公明票もあまり期待できない。自転車で選挙区内を回り、信頼回復に努める。

 秋山は共産支持層の票を固めた。交流サイト(SNS)も活用するが、無党派層への広がりはいまひとつか。細谷は前職2人の多選批判票を狙うものの、伸びを欠く。

※掲載は届け出順。敬称略。年齢は投票日の10月27日時点での満年齢。☆は比例北関東ブロックとの重複立候補を表す。党派の略称は、自由民主党=自、立憲民主党=立、公明党=公、日本共産党=共、日本維新の会=維、国民民主党=国、れいわ新選組=れ、社会民主党=社、参政党=参、みんなでつくる党=み、諸派=諸、無所属=無。前、元、新は前職、元職、新人の略。(数字)は当選回数。(いずれも埼玉新聞調べ)

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