埼玉新聞

 

涙こぼれる…水欲しがる少年に祖母が与えると息絶えた 原爆の惨状 責めた祖母の思い、男性が引継ぎ後世へ

  • 1945年8月6日の日記。日記の原本は今年10月、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に寄贈された(北村俊典さん提供)

  • 交流会で講演する北村俊典さん(右から2人目)=5日午後、さいたま市浦和区のさいたま共済会館

 県原爆被害者協議会(しらさぎ会)の交流会が5日、さいたま市浦和区で開かれ、同会理事で胎内被爆2世の会社員北村俊典さん(44)=同市浦和区=が講演した。広島で被爆した祖母は、80冊を超える日記や体験記に被爆の実相を書き残していた。北村さんは「祖母が伝えねばと思ったことを途切れさせるわけにはいかない」と話し、被爆の語り部となる決意を示した。

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