総務省が25日発表した10月の東京都区部の消費者物価指数で、コメ類が前年同月比62・3%上がり、比較可能な1971年以来、過去最大の上昇率となった。2024年産の新米で、肥料や人件費などの生産コストの増加分が価格に転嫁された。コメの高騰を受け、生鮮食品を除く食料は3・8%上昇した。
東京都区部の指数は、全国の物価動向の先行指標となる。コメの価格は今後も高止まりする公算が大きい。
生鮮食品を除く全体の指数(中旬速報値、2020年=100)は107・9となり、前年同月比1・8%上昇した。上昇率は9月(2・0%)から0・2ポイント縮小し、2カ月連続で鈍化した。