埼玉新聞

 

衆院選の最終日、埼玉1区・5区 駅で街で懸命のお願い 最後の一押し求め 思いも熱く声高く

  • 候補者の最後の訴えに、拍手で応える聴衆=26日午後6時半ごろ、JR浦和駅東口(画像の一部を加工しています)

    候補者の最後の訴えに、拍手で応える聴衆=26日午後6時半ごろ、JR浦和駅東口(画像の一部を加工しています)

  • 候補者の最後の訴えに、拍手で応える聴衆=26日午後6時半ごろ、JR浦和駅東口(画像の一部を加工しています)

 衆院選の最終日となった26日、県内各選挙区の候補者らは駅前や街角で最後の訴えを行った。今月1日に新首相が就任して8日後に解散。わずか26日後に投開票を迎える戦後最短の選挙戦。自民党派閥裏金事件で揺らいだ「政治への信頼」を巡り、有権者による審判が下される。各候補者は懸命に支持を呼びかけた。

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■最後の一押し求め/1区

 自民前職の村井英樹氏(44)に、立民元職の武正公一氏(63)と維新の浅野目義英氏(66)、共産の矢野由紀子氏(60)、みんなでつくる党の三上恭平氏(42)の新人3人が挑む「華の1区」。最後の一押しを求め、声を張り上げた。

 5選を目指す村井氏は午後6時からJR浦和駅東口で打ち上げ式。政治や自民党への逆風を実感した選挙戦を振り返り「若い力、しがらみのない力でしか政治を立て直し、変えることはできない。私に託して下さい」と頭を下げた。

 返り咲きを狙う武正氏は、小川淳也幹事長が駆け付ける中、浦和駅東口で熱弁。物価高対策などを挙げた上で「相手の背中に手が届くところまで来た。1区で私が競り勝つことで自公を過半数割れに追い込める」と気勢を上げた。

 浅野目氏は浦和駅西口で駅頭活動後に行った打ち上げ式で、30年間で国力がダウンしているとして「新しい選択をしてほしい」。1区唯一の女性候補でジェンダー平等を掲げる矢野氏はJR東浦和駅前で「女性の声を真っすぐに国政に届ける」と訴えた。三上氏はこれまでチラシ配布などで浸透を図った。

■思いも熱く声高く/5区

 11選を目指す立民前職の枝野幸男氏(60)と小選挙区初当選を狙う現法相で自民前職の牧原秀樹氏(53)の7度目対決に、共産山本悠子氏(72)、れいわ辻村千尋氏(56)の新人2人が挑む5区。

 枝野氏は大宮駅を皮切りに選挙カーに乗り込み、自らマイクを持って一日選挙区内で声を上げた。午後7時15分から同駅東口で「選挙に強くなければリーダーになれない。この国のリーダーとしては大きく飛躍させてください」と最後の街頭演説を行った。

 牧原氏も大宮駅の駅頭から最終日の遊説をスタート。北区、西区を中心に選挙区を回った。午後5時半から大宮門街と大宮駅東口で、打ち上げ式を行い「皆さんの未来の夢と希望を守る、そういう国を作ってまいります」と支持者に訴えた。

 山本氏は辻立ちなど精力的に行い裏金問題で自民政権を激しく批判。辻村氏は午前6時~午後8時まで大宮駅西口に張り付き、消費税廃止などを懸命に訴えた。
 

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