塩野義製薬が28日発表した2024年9月中間決算は、売上高に当たる売上収益が前年同期比7・2%減の2139億円、純利益は8・2%減の831億円だった。新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」の売り上げが減少した。ゾコーバを含む感染症薬の売上高は40・4%減の292億円だった。
ゾコーバについては、今後薬価が引き下げられる可能性がある。手代木功社長は「引き下げ幅よりも販売数を増やしていくことがわれわれがやるべきことだ」と言及。現時点では業績への影響は少ないとの考えを示した。
25年3月期連結決算の純利益は従来予想より80億円高い1710億円に上方修正した。