埼玉新聞

 

プールや天然温泉、埼玉・和光に新たな交流拠点 複合施設オープン、市長「来て見て遊んで、意見聞かせて」

  • 複合施設「わぴあ」南側の保健センター屋上から見る民間温泉施設と市民プール(右)=和光市広沢

 市民プールをはじめ総合児童センターや民間の温泉施設などが併設された和光市広沢地区の複合施設「わぴあ」がオープンした。市の新たな交流拠点として、市役所北側の国道254号に隣接する敷地約1万2千平方メートルに建設が進められていた。柴崎光子市長は「広く、明るく、楽しめる施設ができたと思う。多くの市民が来て、見て遊んでいただき、いろいろな意見を聞かせてほしい」と来場を呼び掛けている。

 施設は北側に総合児童センターと市民プール、天然温泉施設「おふろの王様和光店」、コワーキングスペース、診療所などを設置。南側には保健センターと認定こども園「和光なかよしこども園」、児童発達支援センター「やまぼうし」が今年4月、先行して開設されている。

 総合児童センターには「ベビー」や「キッズ」、「ティーンズ」など年齢別のスペースがあるほか、バスケットなどができる「シアターアリーナ」や音楽スタジオも。屋外には「わんぱく広場」や「ぼうけん広場」。市民プールは25メートルプールと幼児用プールを併設している。

 温泉施設は地下1500メートルから湧出する天然温泉。1階にはワークショップやビジネスイベントなどに利用できるコワーキングスペース「Wako Activity Room ONE MILE」(45平方メートルと15平方メートルの2部屋)を設置。併設したカフェ利用者に開放している。

 市は2018年、同地区の賑わい創出を目的に民間資金活用による社会資本整備(PFI)方式による「和光市広沢複合施設基本計画」を策定。民間会社4社が出資した「PFI和光市広沢株式会社」と、建設工事と20年間の管理運営費計約53億円の契約を締結。19年から工事に着手していた。

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