強い台風２１号は３１日、沖縄の先島諸島に接近、台湾を北寄りに進んだ。１１月２日には温帯低気圧に変わるとみられる。低気圧や前線の影響で３連休は広い範囲で荒天となり、１～２日に西日本で、２～３日に東日本で大雨となる恐れがある。気象庁は土砂災害や河川増水などに警戒するよう呼びかけた。

　気象庁によると、前線が東シナ海から日本の南に停滞し、１日にかけて西日本から東日本へ北上する見込み。台風は台湾を北上して東シナ海で温帯低気圧に変わり、３日にかけて前線を伴い西日本から東日本に進むとみられる。

　低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になる。九州北部では２日にかけての総降水量が平年の１１月の１カ月分を超え、土砂災害などの危険が高まる恐れがある。

　１日午後６時までの２４時間で予想される降水量は多い所で、九州北部１００ミリ。２日午後６時までの２４時間では、関東甲信、東海、近畿、中国１２０ミリ、北陸８０ミリ、九州北部２００ミリ。