通信制希望5%超え過去最高に 多様化を反映か 埼玉県内中学生の進路希望調査 男女別学高は7校が倍率1倍以下に 市立川越、川口市立が3倍超える高倍率
埼玉県教育局は31日、2025年3月に県内中学校を卒業予定の生徒6万2531人(前年同期比183人減)の進路希望調査結果(10月1日現在)を公表した。志望校未定を含む高校進学希望者は6万1900人(同150人減)で、卒業予定者に占める割合は99・0%と前年同期より0・1ポイント増加した。
教育局総務課によると、全日制高校の進学希望者5万5293人(同185人減)のうち、県内公立は4万1284人(同314人減)、国立は193人(同99人減)、私立は1万82人(同200人増)で、定時制の進学希望者は797人(同24人減)となった。
通信制は3285人(同377人増)となり、高校進学希望者に占める割合で5・3%(前年同期比0・7ポイント増)と、過去最高を記録した。同課は生徒や高校の多様化を挙げ、「通信制高校が従来よりも早い段階で選択肢の一つとして挙がるようになった」と分析している。
パート・アルバイトを含む就職希望者は112人(同27人減)で、前年同期と同率の0・2%だった。
県内公立全日制のうち、普通科は内部進学予定者を除く3万3139人(同174人増)が希望。普通科全体の倍率は1・28倍となった。学校別では、市立川越が3・56倍で最も高く、川口市立の3・21倍、市立浦和の2・78倍、上尾の2・49倍、越谷南の2・33倍、市立浦和南の2・27倍と続く。
男女共学化が議論されている学校では、男子校では川越が1・52倍、浦和が1・50倍、春日部が1・26倍、熊谷が0・96倍、松山が0・78倍の順。
女子高では、浦和一女が1・25倍、川越女子が1・19倍、春日部女子が0・98倍、松山女子が0・97倍、久喜が0・85倍、熊谷女子が0・82倍、鴻巣女子が0・58倍の順。
専門学科は6285人(同357人減)で、全体倍率は0・85倍。越谷総合技術食物調理科が2・48倍で最も高かった。総合学科は1620人(同134人減)が希望し、倍率は0・93倍だった。
県教育局は12月15日時点の進路希望状況調査も実施、1月中旬に発表する予定。