<新型コロナ>男女2回接種も…埼玉3人感染 迫るオミクロン株の脅威、埼玉も市中感染を避けられない
埼玉県などは23日、新型コロナウイルス感染者を新たに3人確認したと発表した。前週同曜日より5人減った。県によると、感染者の内訳は、県発表が2人、川越市が1人で、さいたま市、川口市、越谷市が0人。
これまでに確認された感染者は11万6004人(チャーター便帰国者含む)、死者は1059人(23日午後7時現在)。
22日午後9時時点の重症者は2人、感染者の入院は31人、ホテル療養15人、自宅療養20人。退院・療養終了は11万4867人。
県管轄で詳細が判明したのは、前日午後判明分を含め、10~20代の男女2人。2人ともワクチンを2回接種していた。
川越市によると40代の女性1人の感染を確認した。
■知事会議、オミクロン株の動向注視
大野元裕知事ら埼玉、千葉、東京、神奈川の1都3県知事会議が23日、オンライン形式で開かれ、新型コロナウイルスに関する国への共同要望が話し合われたほか、年末年始に向け、外出は混雑する時間や場所を避けるなど、共同メッセージを取りまとめた。
国への要望では、オミクロン株の急速な拡大を受け、水際対策の徹底と感染力や重症化リスクなどを早期に分析し、情報提供することを強調。感染疑いを含む感染者の取り扱いを明確にし適切な対応を図ることや、濃厚接触者に宿泊施設での滞在を求めることについて感染拡大期の方針を明確にすることなどを明記した。また、保健所に過度の負担が生じないよう国が対策を講じることも求めた。
大野知事はオミクロン株について「本県の状況は一定の落ち着きはあるものの、オミクロン株陽性者が確認され、早晩、市中感染も避けられないのではないか。今後の感染動向を注視する」と発言。小池百合子都知事は「その脅威は確実に迫っている」と危機感を述べた。
共同メッセージは「思いやりの年末年始を過ごしましょう」の文言とともに、年末年始の感染防止対策の徹底を呼び掛け。外出は混雑する時間、場所を避けること、寒い時期も小まめな換気を励行することなどが呼び掛けられた。