埼玉新聞

 

大学生を逮捕、朝に酒気帯び事故…バイト仲間の女性2人死亡、前中央列と最後部にいた ブレーキ痕なし

  • 事故を起こしたワゴン車と、衝突の影響で大きく傾いた標識(右)=23日午前9時45分、草加市瀬崎3丁目

 23日午前6時40分ごろ、草加市瀬崎3丁目の市道で、ワゴン車が道路標識に衝突、同乗していた東京都足立区の大学生女性(19)が全身を強く打ち、同区の専門学生女性(20)が頭を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。また、同区の大学生男性(20)が重傷、同区の専門学生女性(18)と同区の専門学生男性(19)が軽いけが。いずれも病院に搬送されているという。草加署は道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、ワゴン車を運転していた八潮市緑町5丁目、大学生の男(20)を逮捕した。

 草加署によると、現場は東武伊勢崎線谷塚駅から約800メートル離れた、片側1車線の信号機付き十字路。八潮市方面から川口市方面に直進したワゴン車が道路左側の縁石に乗り上げ、車の左側面が標識に衝突した。交差点に入る前には緩やかなカーブがあった。歩行者などにけが人はいない。ブレーキ痕はなかった。

 ワゴン車は3列シートで、亡くなった19歳の女性は助手席側の中央列、20歳の女性は運転席側の最後部に乗車していたという。

 車を運転していた男は「飲酒運転をして事故を起こしたことは間違いありません」と供述している。乗車していた6人はアルバイト先の仲間だという。

 同署でドライブレコーダーの映像などから詳しい事故原因を調べる。

ツイート シェア シェア