埼玉新聞

 

<新型コロナ>第6波を視野に準備…3回目接種、北浦和に施設 埼玉県が来年2月から、状況で他地域も検討

  • 追加接種、北浦和に施設

 埼玉県は24日、来年2月1日からさいたま市浦和区北浦和の県浦和合同庁舎内の県南部ワクチン接種センターで、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を開始すると発表した。オミクロン株の拡大など「第6波」の到来を視野に、必要な対策を整える。大野元裕知事は24日の会見で「準備をしっかり進めることが必要な段階にいる」と述べ、県としての対策を進める考えを示した。

 2月から高齢者の追加接種の接種間隔が7カ月以上に前倒しされ、多くの高齢者が今年7月までに2回目接種を完了したことを踏まえた措置。市町村の接種を補完するため、センターを再開設する。

 接種開始予定日は2月1日からで、土日祝日も稼働する。使用ワクチンはモデルナ製を予定しており、接種人数は1日最大1千人程度を想定している。対象は県全域の3回目接種対象者で、市町村が発行する3回目接種券を持っている人。65歳以上の高齢者で2回目接種後、7カ月以上経過した人を対象とする。予約方法などは準備ができ次第、発表するとしている。

 県新型コロナウイルスワクチンチームによると、県南部ワクチン接種センターでは今年6、7月の2カ月間で2万8千人の高齢者2回接種を実施。市町村からの要望を受け、3回目追加接種についても同センターを開設する。

 前回は越谷、川越、熊谷各市内にも県が運営するワクチン接種センターが開設されており、知事は他地域でのセンター開設について「状況を見ながら今後、検討したい」と述べた。

 また、知事は現在の県内の感染動向について、1週間での1日当たりの新規陽性者数が現時点で平均6・9人と説明した上で「まだ低いレベルにあるが、これがいつ上がっても不思議ではない。それがオミクロン株の特徴」と評価。「一定の余裕がある段階で、準備をしっかり進めることが必要」と述べ、感染再拡大を想定した準備を急ぐ考えを示した。

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