埼玉新聞

 

水俣病患者に寄り添い50年 「小さな明かりともし続けたい」

  •  「水俣病センター相思社」設立50周年を記念するイベントで、車座になって対話する職員ら=3日午後、熊本県水俣市

     「水俣病センター相思社」設立50周年を記念するイベントで、車座になって対話する職員ら=3日午後、熊本県水俣市

  •  「水俣病センター相思社」設立50周年を記念するイベントで、車座になって対話する職員ら=3日午後、熊本県水俣市

 水俣病の調査研究を行う「水俣病センター相思社」(熊本県水俣市)は3日、設立50周年を記念するイベントを同市内で開いた。「患者・家族のよりどころ」を目指して寄り添い、被害者らの相談にも応じてきた。常務理事の永野三智さん(40)は「患者さんたちに支えられてきた。これからも(相思社という)小さな明かりをともし続けたい」と意気込みを語った。

 被害者救済を巡る1970年代の闘争を収めたドキュメンタリー映画「死民の道」も上映。運動を率いた水俣市の故川本輝夫さんの長男愛一郎さん(66)が登壇し「怒り、泣き叫ぶ他者の背景を想像すると、理不尽な構図が見えてくるはずだ」と振り返った。

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