埼玉新聞

 

大宮のまちなか、色で表現 商店街でアート展、喫茶店など店先に作品 密にならない取り組み、ぜひ店内にも

  • 大宮の「まちなかの色」を組み合わせたアート作品を各店舗の店先に展示している=22日午後、さいたま市大宮区

  • 店先に展示のアート作品

 さいたま市大宮区の一の宮通り周辺で31日まで、「さいたまアーツセンタープロジェクト」によるアート作品展「大宮の色をキャッチ&リリース!」を開催している。生花店や美容室、喫茶店など9店舗の店先に、彩り豊かな作品を展示している。

 同プロジェクトは「さいたま国際芸術祭レガシー事業」として、市民にアートに親しんでもらおうと、地元ゆかりのアーティストと共に参加型のプログラムを実施。今回の作品展は、市内出身の作家・寿(じゅ)の色(しき)さんが担当し、コロナ禍で影響を受ける商店街に活気を取り戻そうと、地元商店会と連携して行われた。

 プログラムには子どもから大人まで約25人が参加し、10月から約3カ月間制作活動を行った。参加者は商店街や氷川参道を歩くフィールドワークや、日常の風景写真から集めた「大宮のまちなかの色」を絵の具で再現。紅葉や空、参道の路面や鳥居、店舗の看板、屋根の色など120色を作品で表現した。

 酒類を販売する「大西屋」では、軒先に作品をつるして展示している。同店の堀江利武店主は「こういうイベントならコロナ禍でも密にならず、面白い取り組みだと思う。作品を見てもらい、ぜひ店内にも立ち寄ってもらえれば」と話していた。

 寿の色さんは「商店街の人々との交流を大事にしながら制作活動に取り組んだ。参加した方には表現する楽しさを感じてもらえたと思う。見に来てくださる方にも、色という切り口を通して大宮のまちを楽しんでもらいたい」と話していた。

 作品展示店舗は、大宮製油合名会社▽花長生花店▽喫茶BEANS▽ポンメガネ▽gоtо▽大西屋▽氷川の杜(氷川ブリュワリー)▽Aputipa GLOIRE▽季節料理 和色。各店舗や公共施設にリーフレットを設置している。

 問い合わせはSaCLaインフォメーションセンター(電話048・866・4600)へ。

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