大破した車…運転の母死亡、娘8歳ら負傷 猛スピード出た女性の車、対向車線から突っ込む 5台ぶつかり飛び散った部品 女性を書類送検 500メートル前から加速、衝突時は時速120キロ
行田市の市道で4月に起きた車5台が絡んだ死傷事故で、県警は5日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、同市の女性(77)をさいたま地検に書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。容疑を認めているという。
事故は4月5日、行田市佐間の片側1車線の市道で発生した。女性が運転していた乗用車が車線をはみ出し対向から来た乗用車2台と衝突。さらに別の乗用車と大型トラックにも相次いで衝突した。対向車線の乗用車を運転していた女性(47)が死亡し、同乗していた小学生の長女やトラックを運転していた男性らがけがを負った。
捜査関係者によると、女性の車は事故現場から約500メートル手前から加速し始め、事故時には時速120キロほどのスピードが出ていたという。アクセルとブレーキを踏み間違えたとみられる。
■事故当時、車線をはみ出した女性は会社員76歳(以下、続報記事)
行田市佐間の市道で4月5日、車5台が衝突し4人が死傷した事故で、行田署は6日までに、事故は市内に住む会社員女性(76)運転の乗用車が車線をはみ出し、車やトラック計4台と相次いでぶつかったと発表した。
同署によると、現場は片側1車線の市道。女性の車が進行中、車線をはみ出し、対向から来た乗用車2台と衝突。さらに別の乗用車と大型トラックに衝突した。
事故で対向車線を走っていた乗用車の女性(47)が死亡、同乗していた小学生の長女(8)や、トラックを運転していた男性(52)、車線をはみ出した女性が重軽傷を負った。
同署で女性のけがの回復を見ながら詳しい事故原因を調べている。
■昼過ぎの交差点付近 事故現場を警官が目撃し通報(以下、初報記事)
4月5日午後1時55分ごろ、行田市佐間1丁目の市道交差点付近で、トラックや乗用車など5台が絡む事故が起きた。このうち、車を運転していた同市深水町、職業不詳の女性(47)が意識不明の状態で搬送され、搬送先の病院で死亡が確認された。
行田署や消防によると、女性の車には小学生ぐらいの子どもが同乗していて、救急搬送されたが、搬送時に意識はあったという。ほかに2人が搬送されたとみられる。目撃した同署員が「乗用車3台とトラック1台が関係する交通事故。負傷者は2人いるようです」と119番した。
署が当時の詳しい状況や事故原因を調べている。
■「こんな大きな事故は初めて」市道通行止め、現場騒然
現場は、行田市佐間1丁目の高源寺交差点付近。大破した乗用車の部品が散乱し、通行止めになるなどして、騒然とした雰囲気に包まれた。
近所の住民たちも心配そうな表情で見守っていた。近所に住む男性(70)は「ここでこんな大きな事故が起こったのは初めて」と驚いた様子で話していた。