<新型コロナ>埼玉11人感染…接種するも 無料PCR検査は簡単 埼玉オミクロン市中感染「あり得る」
埼玉県などは29日、新型コロナウイルス感染者を新たに11人確認したと発表した。前週同曜日より2人増えた。感染者の内訳は県発表が9人、さいたま市と川口市が各1人で、川越市、越谷市はいずれも0人。
これまでに確認された感染者は11万6060人(チャーター便帰国者含む)、死者は1059人(29日午後6時現在)。
28日午後9時時点の重症者は1人、感染者の入院は34人、宿泊療養17人、自宅療養28人。退院・療養終了は11万4903人。
県によると、県管轄で詳細が判明したのは、前日午後判明分を含め、10代~70代の男女8人。20~50代の男女3人はワクチンを2回接種済みだった。
28日に国が公表したオミクロン株陽性者の濃厚接触者に県内在住はいなかった。県内で健康観察を行っている濃厚接触者は413人になった。
さいたま市によると、感染が判明したのは70代男性の1人。軽症で入院している。
川口市によると、感染が判明したのは20代の女性1人。
■大野知事、所沢の薬局で無料検査視察
大野元裕知事は28日、感染に不安を感じる無症状の県民が無料でPCR検査や抗原検査が県内の薬局などで受けられるようになったことを受けて所沢市の薬局を視察した。
県内では23日から、健康上の理由で新型コロナウイルスワクチン接種が受けられない人と12歳以下の子どもで検査が必要な人を対象に無料検査を開始したが、都内でオミクロン株の市中感染が確認されたため対象が拡大された。
所沢市元町の灰屋薬局を視察した大野知事は県薬剤師会の斉藤祐次会長から薬局での検査の進め方や状況について説明を受けた後、実際に検査に訪れた男性に「不安はないですか」「検査はどうでしたか」などと状況を聞き、男性は「今まで検査を受ける機会がなかったが、無料で説明をしてもらいながらなので簡単でした」と話していた。
視察を終えた大野知事は「薬局やドラッグストアにご協力いただけていることを改めて確認できた。県内ではオミクロン株の市中感染は発生していないが、早晩あり得ると思い、行政は対応している。市中感染が出るまでは封じ込めて感染を後ろ倒しにすることが大切。県民には不安のあるときにはぜひ検査を」と呼び掛けた。